慢性腎臓病(CKD)と診断されたら、毎日の食事がすなわち治療です。医師が作成した食事療法の指示書に該当する「食事せん」に従って、毎日の献立を考えなければなりません。
食事を作る奥さんにとっても、患者本人にとっても、初めはたんぱく質制限や塩分制限をするだけでも手間がかかって大変な作業。さらにエネルギー調整や生活習慣病との合併症など、腎臓病の種類によっては気をつけなければいけないポイントが異なるのもやっかいですよね?
そこで、CKDをはじめとする腎臓病食のレシピがたくさん載っているWEBサイトや動画サイトをピックアップしてまとめてみました。献立を考えるときの参考やたんぱく調整食品、減塩食品、エネルギー調整食品などの特殊食品の活用法の参考になればと思います。
クックパッドには、一般食だけでなく腎臓病食のような特別食のレシピもたくさん載っています。いろいろなキーワードで検索できる点も便利ですよね。
食事療法や療養食というと制限ばかりが気になって食の楽しみを見失いがちですが、特殊食品を上手に取り入れながら、おいしさを重要視しているレシピは腎臓病患者のご家族にとってありがたい存在です。
低カリウムレタスの中華粥
画像引用元:クックパッド https://cookpad.com/recipe/4058878
北海道帯広市に5店舗を展開しているまつもと薬局は「北海道健康づくり支援薬局」として指定されており、地域の医療支援の基幹薬局でもあります。
そのため腎臓病食を含め食事療法のための特別食のレシピがWEB上に200種類以上公開されています。もともと低たんぱく質食品などの腎臓病用成分調整商品通販をやっているため、レシピにも具体的にどの商品を使って調理するかが書かれている点も便利。
製薬会社協和発酵キリンが運営している慢性腎臓病(CKD)のサイト内に掲載されている「慢性腎臓病(CKD)患者さんのための料理レシピ集」。
すべてのレシピは春日部嬉泉病院病態栄養部の管理栄養士が監修しているものなので、安心して参照することができます。
生姜焼き
画像引用元:知ろう。ふせごう。慢性腎臓病 http://www.kyowa-kirin.co.jp/ckd/recipes/r01_03_syougayaki.html
NPO法人腎臓サポート協会が運営している「腎臓なんでもサイト」内に掲載されている腎臓病食のレシピ集。会員登録は無料で、腎臓を守るための情報や商品情報などもメルマガで配信されます。
腎臓病食の新作レシピもメルマガで届くシステムになっていますので、季節やシーンに合わせて工夫されたレシピなどを参考にしてみてくださいね。
腎臓病食のレシピだけでなく、食事療法の基礎知識や食事療法のポイントなど、腎臓病の患者や家族に役立つ情報が掲載されています。
低たんぱくでもおいしい献立やお正月、七夕、ハロウィンなど、シーズンイベントにあわせたレシピも紹介されています。食事療法の基礎知識のなかには、調味料類の塩分1gが計量スプーンでどれくらいを目安にすればいいのか書いてあって便利です。
たんぱく質40g・1,700kcal 夏の献立
画像引用元:キユーピー腎臓病食レシピ http://www.kewpie.co.jp/jinrecipe/menu/natsu01/index.html
製薬会社ノバルティス ファーマが運営している慢性腎臓病患者応援サイト。さまざまな専門知識が得られることはもちろんのこと、食事療法を“グルメ”という切り口で紹介しています。
レシピを考案したのは人気イタリアンレストラン「アニモ フェリーチェ」のオーナーシェフ・妻形健司さん。見た目も華やかなコース料理のイタリアンは、とても療養食には見えません。
腎臓病レシピのサイトを調べていていちばん気になったのは、YouTubeにアップされている動画サイト。特に食事療法の強い味方となりそうなのが、この「特食動画」です。
低たんぱく食、介護食など目的別だけでなく、治療用特殊食品のメーカーごとに調理方法の動画がアップされています。この動画を見ればすぐにでも腎臓病食の初心者でも簡単に料理ができそうです。
やさしくラクケア インド風キーマカレー
動画引用元:特食動画 http://www.tokushoku.com/
慢性腎臓病は生活習慣病との合併症やどこまでステージが進行しているかなどによって、食事療法における制限量などで個人差があります。
レシピを見て作ってみたいと思ったら、まずは主治医や担当してくれる管理栄養士さんに確認してみることをおすすめします。
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