「腎臓病患者とご家族の疑問解決Q&Aコラム」では、急性腎臓病や慢性腎臓病に関するさまざまな疑問や食事を含む日常生活に対する不安などにQ&A方式でお答えします。コラムは定期的に更新していきます。
腎臓はじつに働き者の臓器ですが、毎日酷使しながら年齢を重ねるうちに、腎機能は少しずつ低下していく傾向にあります。
急性腎炎など一過性のものは回復の可能性もありますが、一度慢性腎炎になってしまったら正常な機能を取り戻すことができない、やっかいな病気です。
腎臓病のステージ(病気の進み具合)にあわせて治療法もことなりますが、いったん慢性腎臓病(CKD)と診断されたら、食事療法とは一生付き合わなければなりません。
CKDの治療は入院や手術をして治すものではなく、基本的には「いま以上、腎機能が低下しないようにするための温存療法」を辛抱強く続けていくしかないのです。自己管理がしっかりできる患者さんばかりではありませんので、食事療法などの治療を継続していくためには、ご家族のサポートが必要不可欠。
患者本人とご家族が協力し合って、人工透析や腎移植へと病状が進まないように、いまある腎臓の機能をできるだけ維持できるようにすることが最も重要です。
もしかしたらこれが慢性腎臓病の初期症状なのか。それともほかの病気の影響なのか。そもそも健康診断以外に腎臓をチェックしてもらうとしたら、そもそも何科を受診したらよいのかすら、わからない方も少なくないと思います。運動はしていいのか、ダメなのか。予防するためにはどのようなことに注意すべきなのか。腎臓病と診断されたら、妊娠や出産はできなくなってしまうのか・・・。
この「腎臓病患者とご家族の疑問解決Q&Aコラム」では患者本人やそのご家族、いまのところ腎臓病と診断はされていないものの、漠然と不安を抱えている「腎臓病予備軍」のみなさんが日頃疑問に感じていることや不安に思っていることなどにQ&A方式でお答えしていきます。
すでに慢性腎臓病と診断されている方は、食事制限や運動療法といった継続的な治療に関して医師や管理栄養士から指導されていると思いますので、専門家の意見をしっかり聞いて治療に専念することが大切。ただし症状には個人差があるので、このQ&Aのコーナーで疑問が解決できるかもしれません。
このサイトで繰り返しお伝えしていますが、腎臓は非常にがまんづよい臓器であり、初期症状に気付きにくい病気です。慢性腎臓病と診断された方は、人工透析や腎移植といった最終手段の選択が避けられるよう、いまの腎機能がそれ以上低下することのないように腎臓に関する知識を深め、自分の症状をきちんと理解して焦らずに治療していきましょう。まだ腎臓病を発症していないみなさんも健康診断に頼るだけでなく、日頃から体調や尿のセルフチェックを心がけて、早期発見、早期治療に繋げていただければと思います。
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