やさしい腎臓病講座TOP » 腎臓病の治療法をわかりやすく解説 » 薬物療法

薬物療法

慢性の腎臓病に対する治療法として、食事療法と並んで一般的なのが薬物療法です。

慢性腎不全で処方される薬は、機能の回復を目指すものではなく、腎臓の負担を軽減して機能低下を遅らせたり、腎臓の働きが弱くなることに起因する合併症や体の不調を軽減することに目的をおいています。

要するに、健康な人の体内で、その人の生命活動を維持するために腎臓が行っている仕事を、様々な種類の薬を服用することによって補う、という考え方ですね。

慢性腎不全で処方される薬を詳しく見ていくと、腎臓が私たちの体を維持するために、いかにたくさんの役割を担っているのかが分かります。腎臓の働きを助ける様々な薬を、ひとつひとつ確認していきましょう。

血圧を下げる効果のある薬

慢性腎不全は高血圧を伴う場合が多く、高血圧は脳血管障害や心疾患など重大な疾患を原因ともなります。そこで、慢性腎不全に対する薬物療法の中で、最も重視されるのが血圧を下げる作用のある薬です。

高血圧の患者さんが増えている昨今、血圧をコントロールする薬が多く開発されています。

アンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬と言われる薬は、血圧を下げると同時に腎臓の機能を助ける作用もあるので、よく用いられるようです。 

尿毒症を予防する薬

腎機能が低下すると同時に、腎臓には尿毒症毒素が蓄積されて負担となってしまうことがあります。このような疾患は尿毒症と呼ばれていますが、これを予防する薬も慢性腎臓病でよく処方される薬です。

活性炭を使って作られるクレメジンという経口吸着炭薬で、炭が腎臓に蓄積された尿毒症毒素を吸着して排出を促す効果があります。1日に30カプセルなど、大量に飲まなければ効果が現れないのが難点です。 

リン吸着薬・カリウム吸着薬

腎臓の働きが弱まると、リンやカリウムの排出量が低下して高リン血症や高カリウム血症を発症することがあります。高カリウム血症は不整脈を引き起こすと言われていますし、高リン血症は副甲状腺ホルモンの過剰分泌の原因となることがあるので、慢性腎不全と診断されたら、リン吸着薬やカリウム吸着薬が処方されます。

リン吸着薬は主に炭酸カルシウム、カリウム吸着薬はカリメートやケイキサレートという薬が用いられるようです。 

貧血を防ぐ効果のある薬

腎臓は、骨髄に赤血球を作るよう指令を出す「エリスロポエチン」という造血ホルモンを作り出しています。腎臓の機能が落ちてエリスロポエチンの量が減ると、骨髄が赤血球を作りだす量も減り、貧血となってしまいます。

そこで、このエリスロポエチンを薬として投与することで造血作用を強化し、貧血を防ぐ必要があるのです。エポジンやエスポー、ネスプといった薬で、1〜2週間ごとに注射によって投与されます。

当サイトについて

当サイトは「食と腎臓病について考える会」が管理・運営している、腎臓病の基礎知識と役立つ情報をまとめたポータルサイトです。掲載しているコンテンツに関しましては、できる限り最新の情報を元にオリジナルの記事を作成しております。ただし医療機関や専門機関ではありませんので、疾病に関する専門的な相談や依頼は承っておりません。
また当サイトに掲載されている情報のご利用・ご活用に関しましては、自己責任でお願いします。万が一、掲載されている情報でなんらかの損害が発生したとしても、当サイトでは一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。

私たち「食と腎臓病を考える会について」

管理栄養士・健康運動指導士
宮澤かおるさん

病院で管理栄養士をしていた宮澤さんに、自宅で簡単にできるおいしい腎臓病レシピをおしえてもらいました。

もっとみる

その症状、もしかしたら腎臓病かも?

腎臓病の治療法をわかりやすく解説

腎臓病の食事療法で気をつけるべきポイントをチェック

手軽にできる腎臓病食の献立レシピ

【特集】腎臓病の食事療法をサポートする「食事宅配」を上手に活用するコツ


腎臓病の方向け食事宅配サービス一覧

腎臓病の種類 その原因・症状・対策

腎臓病患者とご家族の疑問解決Q&Aコラム

運営者情報(食と腎臓病について考える会)