腎臓病とかしこく付き合うために

腎臓病とかしこく付き合うためにこのサイトでは、腎臓病と診断された方や腎機能の低下が気になる方に、腎臓疾患の基礎知識や治療法を紹介します。

腎臓は尿をつくりだして体外へ排出する機能を持つ、大切な臓器。言うなれば、血液中の余分な水分と老廃物を選り分けるろ過装置のようなものです。腎臓は1日に170リットルもの血液をろ過することができ、この機能によって私たちの体内に毒素が溜まることなく、健康に過ごすことができています。

しかし、高血圧や糖尿病、不摂生な食事などで腎臓に負担をかけすぎると、腎臓が機能低下を起こしさまざまな障害が出てきてしまいます。これらの病気を腎臓病と呼び、一定基準以下に機能が落ちてしまった状態を腎不全と言います。

悪化させないためには初期の治療が重要!

慢性的に失ってしまった腎機能が正常な状態まで回復することはありません。また、著しく腎機能が低下してしまった場合は、人工透析を行って生命を維持しなければならなくなります。人工透析は一生涯続く治療です。

ですから、透析治療へと移行してしまう前に、初期の段階で薬物療法食事療法によって、腎機能を維持する努力をしなければならないのです。腎臓病を悪化させないポイントは、できるだけ初期の段階で腎機能の低下に気付き、食事療法を続けることにあります。

 

腎臓病の原因と症状はさまざま

腎臓病の治療・食事方法を考える前に、まずはその症状と原因について見てみましょう。

腎臓病の初期症状

腎臓病の初期段階には、自覚症状がほとんどありません。そのまま病気は着々と進行していき、10年以上も無症状といったケースも珍しくはありません。

しかし、腎臓病が自然に良くなることはなく、自覚症状が現れた時点では病がかなり進行している可能性があります。そのため、たとえ自覚症状がなかったとしても、一度ご自身の生活習慣を振り返ってみることが第一です。

ストレスの多い生活、外食やジャンクフードなどの偏った食生活を送っている場合、知らず知らずに腎臓に負担が蓄積され、腎臓病を発症している可能性があります。

初期の腎臓病を見逃さないためには、症状がないからといって油断せず、定期的に尿検査などを受け、常に自身の腎臓の具合を把握しておくことが大切です

腎臓病にみられる症状とは

初期段階を経て腎臓病が進行した結果、次のような症状が見られます。

  • たんぱく尿
    体内のたんぱくは腎臓の働き等によって血中へ戻されるため、一般に尿の中に含まれることはありません。逆をいえば、尿の中にたんぱくが認められた場合には、腎機能に異常が生じている可能性があるということです。
  • 血尿
    たんぱくと同様、赤血球もまた腎臓の働きにより尿の中に含まれることはありません。血尿が見られた場合には、腎臓の働きに異常が生じている可能性があります。
  • 高血圧
    腎臓の機能のひとつに、塩分の排出があります。この機能が弱くなることで体内の塩分濃度が高くなり、高血圧が引き起こされることもあります。
  • むくみ(浮腫)
    体内の水分量は、腎臓によってコントロールされています。むくみが生じるということは水分量の調整がうまくいっていないということ。腎機能の異常が疑われます。
  • 尿量の変化
    腎臓における尿濃縮機能が弱まると、尿量が多くなります。反対に、病状が進行することで尿を作る機能自体が弱まり、尿量は減少します。腎機能が停止してしまった場合には、尿量はゼロとなります。
  • 尿毒症
    腎機能の低下により尿排出がされなくなると、本来排出されるべき老廃物や毒素が血液中に戻されます。倦怠感や食欲低下、睡眠障害、呼吸困難などの症状となって現れます。

腎臓病の原因

ひと口に腎臓病と言っても、さまざまな疾患が含まれています。
腎疾患の中で最も多いとされているのは腎炎ですが、その中にも急性・慢性糸球体腎炎、間質性腎炎、IgA腎症、糖尿病性腎症、痛風腎など様々な種類があります。

急性・慢性
糸球体腎炎
腎臓のろ過装置・糸球体に炎症が起こり、血尿や尿タンパクが出てしまう病気。
  • 急性糸球体腎炎…溶連菌感染症などが原因で起こり、子供に多い。食事療法と安静治療が基本で、一時的に透析治療を行うことも
  • 慢性糸球体腎炎…糸球体の機能障害を起こす様々な慢性病の総称で、腎不全にまで進行することがある。原因要素に適した薬物療法を行い、食事療法と併用することが多い
急性・慢性
間質性腎炎
腎臓で尿を作りだすネフロンという器官を取り巻く間質細胞で炎症が起こる病気。急性と慢性とがあり、抗生物質などの薬物アレルギー反応で起こる、急性間質性腎炎が有名。
IgA腎症 何らかの抗原によってIgAという抗体が体内で多量に生み出され、これが腎臓に付着することで起こる腎炎。日本人で最も患者数が多い慢性糸球体腎炎。
糖尿病性腎症 現在、新たに透析治療を始める人の原因疾患第1位がこの病気。
10年以上血糖が高い状態が続くことで動脈硬化が進行し、腎臓での機能低下が起こる。糖尿病でも、血糖をキチンとコントロールできれば、腎症の予防は可能。
医師や栄養士の指導の下、血糖やカロリーを抑えながらタンパク質を調整することが治療の基本。
痛風腎 血液中に尿酸が増えすぎると、足の付け根の関節など体内のあちこちに付着するようになり、腎臓に尿酸結晶がくっつくと痛風腎となる。間質性腎炎のような症状が出て、慢性腎不全へと進行することも。治療は、血中の尿酸値を下げる食事療法を行う。
ネフローゼ
症候群
尿タンパクが1日3.5g以上、血中のアルブミンが3.0g/dl以下に低下した状態で、むくみがみられる状態を総称してネフローゼ症候群と呼ぶ。
慢性糸球体腎炎や膜性腎炎、糖尿病性腎症、膠原病なども、ネフローゼ症候群の様子を呈することがあり、むくみの症状がひどい場合は、利尿剤を服用したり、一時的に透析治療を行うこともある。
 

腎臓病の治療の基本は食事療法にあり!

腎臓病の治療のすべては食事療法にあり!腎臓病の治療の基本は食事療法であると言っても過言ではありません。

腎臓の機能は一度失ってしまうと正常な状態まで回復する見込みはほとんどありませんから、腎疾患の治療は、現在の腎機能を維持することを目標として行われています。そのために必要なのは、常に腎臓に負担をかけないよう工夫して生活することであり、最も注意すべきは1日に3回口にする食事の内容というわけです。

腎臓病の食事療法のポイントは、以下の5つと言われています。

 

このように、腎臓病の食事療法は、腎臓に負担をかけないよう、タンパク質や塩分、カリウム、リンなどの摂取量を制限したり、水分の摂取量に気を付けたりしなければなりません。
タンパク質の量を気にするあまりカロリー不足に陥ってしまったりと、毎日のメニューを考えるだけでも一苦労ですし、食事を作ること自体が億劫に感じられる方も多いでしょう。

このような場合は、ストレスなく食事療法を続けるために、カロリーやタンパク量、塩分量などを調整した腎臓病食を自宅まで届けてくれる宅配サービスを利用してみるのもいいでしょう。

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